沖縄ニュース 沖縄県の農水産業の課題 「鳥獣害・害虫対策」

2020年01月01日

沖縄県内では、農産物に被害を与える鳥獣・害虫の駆除や植物防疫対策が求められています。

 

宮古島では、2千羽に増えた外来種のクジャク、イノシシによる、紅芋やサトウキビへの食害、作物を踏み倒す等の被害が増加し、絶滅危惧種の生態系保全もふまえた根絶が課題となっています。

 

2019年に全国で急増した害虫のガ「ツマジロクサヨトウ」の幼虫は、恩納村と多良間村のトウモロコシ畑や、石垣島のサトウキビ畑で確認され、食害が危惧されています。

 

他、できたばかりの果実の果汁を吸い、果物や野菜の実を傷つける害虫チャノキイロアザミウマへの対処も課題となっています。現地のマンゴー生産者からは、「傷ついて規格外となっていたマンゴーの品質が改善されることで手取りも約3倍に上がる。農作業が楽になり収入も増えれば、若い担い手の参入も期待できる。」との声も上がっています。

 

被害防止対策の普及、様々な技術・資材の活用が、持続可能な生産、販路拡大との鍵となっています。

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