第一次産業防災支援

12月5日(火)

1日目

12月6日(水)

2日目

座長:中村 真也

2023年12月5日(火)

一次産業① 12:30~13:10

演 題:

メタン発酵技術の現状と沖縄での資源循環の可能性

時 間:

12:30~13:10(40分)

登壇者:

国立大学法人 琉球大学 農学部 地域農業工学科 教授 / 山岡 賢 氏

[略 歴] 三重県生まれ。1984年3月 三重大学農学部農業土木学科卒業,1984年4月 農林水産省入省,本省,国営事業(務)所勤務,1992年4月 農業工学研究所(現農研機構農村工学研究部門)に異動,(1996-1998年メキシコ水工学研究所派遣),2021年2月 琉球大学農学部に赴任

[内 容] 高含水率の有機性廃棄物から燃料として利用可能なバイオガスを生成できるメタン発酵技術を概説し,農村地域への導入で課題となるメタン発酵消化液の農地還元についての研究成果を報告するとともに,沖縄での展望を述べる。

一次産業② 13:30~14:10

演 題:

農水産業と気候変動の多様な関係

時 間:

13:30~14:10(40分)

登壇者:

国立大学法人 琉球大学 名誉教授・工学博士 / 堤 純一郎 氏

[略 歴] 1954年長野県生まれ。1978年九州芸術工科大学卒業。1987年九州大学大学院修了、工学博士。1993年琉球大学工学部助教授。ドイツ・フライブルク大学、ノース・カロライナ州立大学、ハワイ東西センターで海外研究。2002年琉球大学教授。2020年琉球大学定年退職、名誉教授。2021年沖縄県環境保全功労者表彰。専門は環境工学、気候変動、廃棄物処理等。

[内 容] 気候変動の影響は長期的な温度上昇だけでなく、豪雨などの短期の極端な気象現象として現れる。これは長期的な農水産業の転換や農地等に対する直接的な被害になる。一方、沖縄の利点である大量のバイオマスは再生可能エネルギー源となり、気候変動の原因となるエネルギー由来の二酸化炭素排出を削減する効果にも定量的に迫る。

一次産業③ 14:30~15:10

演 題:

地下灌漑OPSISの現状と課題

時 間:

14:30~15:10(40分)

登壇者:

国立大学法人 琉球大学 農学部 / 酒井 一人 氏

[略 歴]

[内 容]

一次産業④ 15:30~16:10

演 題:

沖縄県における農作業事故の概要と圃場機械の特性から起こりえる農作業事故と安全作業について(仮)

時 間:

15:30~16:10(40分)

登壇者:

国立大学法人 琉球大学 農学部 准教授 / 光岡 宗司 氏

[略 歴] 2006年3月 九州大学大学院博士課程修了 博士 (農学)
2006年6月 九州大学大学院農学研究院助手に採用、助教を経て、
2020年10月より琉球大学農学部准教授

[内 容] 日本では農業作業に関連した死亡事故が年間約300件発生している。近年は関係各所の安全対策により、発生件数自体は減少傾向にあるものの、就業人口10万人当たりの発生率は他産業と比較すると極めて高く、その低減化は喫緊の課題となっている。農業中の死亡事故のうち、約6~7割が農業機械に関連した作業中に発生している。本講演では日本および沖縄における農作業事故の現状について概説したのち、農業機械の特性から特に危険度の高い事故要因について説明し、安全作業への提言を行う。

2023年12月6日(水)

一次産業⑤ 11:10~11:50

演 題:

海岸林の役割を知る -災害に強い沖縄のために-

時 間:

11:10~11:50(40分)

登壇者:

国立大学法人 琉球大学 名誉教授 / 井上 章二 氏

[略 歴] 1994.10        愛媛大学助教授
2004.10-2020.03 琉球大学教授
2015.04-2019.03 琉球大学農学部長
2019.04-2023.03 琉球大学理事・副学長

[内 容] 日本のほとんどの海岸林は海からの強い風やそれによってもたらされる飛砂、飛塩などの被害を軽減するために造成された人工林である。現代では海岸林のその他多様な機能が認識され活用されている。また、2011年3月の東日本大震災において、津波被害軽減に関しても海岸林が注目を集めた。このような海岸林の機能を解説し、海岸林の利用、保全管理について考える。

一次産業⑥ 13:00~13:40

演 題:

園芸施設の台風被害事例と作物が風害を受ける風速について

時 間:

13:00~13:40(40分)

登壇者:

沖縄県農業研究センター 農業システム開発班 上席主任研究員・工学博士 / 玉城 麿 氏

[略 歴] 工学博士。1998年沖縄県庁入庁、沖縄県農業試験場経営機械部農業機械研究室に研究員として配属。沖縄農業における台風対策に関わる研究開発に従事。2011年4月から2014年3月まで沖縄県立農業大学校助教授として勤務。2018年より沖縄県農業研究センター農業システム開発班上席主任研究員、現在に至る。

[内 容] まず、大型台風が来襲すると、園芸施設にどのような被害がもたらされるのかについて、台風被害事例を元に紹介します。次に、作物が風害を発生する風速について、実験結果をもとにご紹介致します。

一次産業⑦ 14:00~14:40

演 題:

農村農地の土砂災害対策と日常点検

時 間:

14:00~14:40(40分)

登壇者:

国立大学法人 琉球大学 農学部 / 木村 匠 氏

[略 歴] 1954年長野県生。九州芸術工科大学卒業、九州大学大学院修了、工学博士。1993年琉球大学助教授、2002年同教授。2020年定年退職、同名誉教授。2021年沖縄県環境保全功労者。沖縄県メモリアル整備協会理事長。専門は環境工学。

[内 容] 気候変動の主な原因となるCO2排出要因となる農水産業、CO2削減に貢献する農水産業の両面について述べるとともに、特に沖縄県において、気候変動が農水産業へ及ぼす影響とそれに対する適応策について情報提供する。

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