沖縄ニュース 沖縄県の農水産業の課題 「安定的な水資源の供給」

沖縄県の年間降雨量は2,000mmと多雨地域であるにもかかわらず、梅雨や台風時に集中するため、安定的な水の供給が難しい地域です。その45%は7月~8月に集中し、特に秋冬期の水不足は深刻です。

沖縄の河川は、長さが短く十分な水を貯められず、すぐに海に流れてしまいます。ダムについても、地理的条件や自然環境保全の面から開発が難しい地域も多く、遠方まで農業用水を取りに行ったり、降った雨水をタンクに貯めたりして使用されています。

サトウキビ生産が盛んな南大東村では、自然池の水が農業用水として使われていますが、塩分濃度が高く、関係者の方々からは、「雨が少ないと、キビの葉が枯れるだけでなく、塩分濃度の高い水を使うので土の質も悪くなる」との声が挙がっています。井戸水も塩分を含んでいることが多いそうで、農業用水として使用するには不安があるそうです。

灌水機器や資材、海水の淡水化技術、下水処理水の再生利用技術、下水管への塩水侵入対策等の活用による、安定的な農業用水の供給が、持続可能な生産、販路拡大との鍵となっています。